御殿まりを食べる方法
今日も御殿まり教室に行ってきました。
糸を巻いたり、地割をするだけでも大変です。
先生は「ここをこうして、あぁでしょ。こうでしょ。」と、まるで手品みたいにサクサク進められるのですが、なかなか先生のようにはうまくいきません。
御殿まりを作るために、ここ最近ずっとリリアン糸をほどいてはペットボトルに巻き付けるを繰り返していたので、リリアン糸の処理だけはうまくなったような気がします。
さて、御殿まりを食べ物にすることは可能だろうか?
御殿まりを作りながら、この一週間、そんなことをずっと考えていました。
見た目がこれだけカワイイのだから、お菓子にしてもきっとカワイイだろうな、と思ったのです。
どのようなお菓子にしたら、御殿まりの可愛さを表現できるでしょうか?
やっぱり毬だし、丸いほうがホンモノっぽいんじゃないだろうか。
そう思って最初に描いてみたのがコレです。
ケーキポップスです!
ケーキポップスは、崩したスポンジケーキを好きな形に丸め、チョコレートでコーティングし、さらにアイシングやトッピングなどでデコレーションしたお菓子のことです。
チュッパチャップスみたいでカワイイですね~!!
これならカラフルな模様も再現できるし、何より丸っこい形が自然に表現できます。
まあ、作るのめちゃめちゃ大変そうですけどね…。
アイシングってかなり難しくて、初めてではまずうまくいきません。
だからこそアイシングクッキーの資格があるくらいですから。
平面に単純な形を描くならともかく、片手で棒を回しながら、球体の上に細い線でアイシングを施すのはかなり訓練を必要としそうです。
もっと実現できそうな方法は考えられないでしょうか。
マカロンを考えてみました。
マカロンも丸くてころんとしてますが、若干平べったくてお皿に置いて作業できるので、ケーキポップスよりもアイシングが楽にできそうです。
しかしケーキポップスにしても、マカロンにしても、御殿まりの模様は本当に可愛いですよね!
桜、菊、花火の柄は、数ある柄の中でもとくにわたしが好きなものです。
可愛らしい柄がくっきり浮かび上がるように、色は白と黒の2種類にしてみました。
実際作ってみたらとびきり可愛くなりそうです。
ですが……これでもわたしは作れるか不安です。
マカロンって作るの結構大変なんですよ。
生地を作って焼き上げて、間にはさむフィリングを作って、デコレーションをして、と大変手間がかかります。
わたしはデコレーション云々の前に、生地を等間隔・当分量に絞り出し、焦がさないように焼きあげる自信がありません。
本当に面倒くさい性格ですが、いかんせん不器用で失敗したくないビビリのため、「これなら絶対にできる!!」と思えるものでないと取り掛かれないのです。
なんとかもっと単純な方法で、簡単に御殿まりを食べる方法はないものだろうか?
そんな風にジリジリ考えて1週間。
それまで食材でどうやって御殿まりを表現するか考えていたのですが、思いつく食材もお菓子も底をつき、やけくそになってこんな思考にいたりました。
「もうわたしの不器用さじゃあ、料理で御殿まりを表現するのは無理だよ!!
いっそのこと、皿にジャムかなんかで、御殿まりの房を描いちゃうのはどう!?
それで丸いものをお皿に載せたら、なんでも御殿まりに見えそうじゃん!!」
まさに逆転の発想でした。
そう、わたしは不器用すぎて料理で御殿まりを表現することはできない。
ならば、料理に拘らなければよいのです。
丸いものを載せるだけで、「これは御殿まりですよ」と主張をし始めるような、そんなお皿があればいいのではないか。
それはつまり、こういうことです。
ここにちょっと変わった模様が描かれた白いお皿がありますね。
このお皿の上に、今日のおやつの、ローソンのプレミアムロールケーキを置いてみます。
するとどういうことでしょう、ローソンのロールケーキが、あっという間に本荘御殿まりになってしまったではありませんか!!
やっぱり女子が大好きなスウィーツも、秋田美人の育つ秋田では、こんなに美しく、郷土色豊かになるものなんですね~。さすがです!
……なんていうことにならないでしょうか?
ロールケーキはもちろん、コンビニから買ってきたそのままではなく、少しデコレーションを加えています。
いちごをハート型に切って、生クリームをぴゅぴゅっとしぼり、アラザンを散らしただけです。
これなら不器用なわたしでもできそうです!!
アラザンの代わりに、ブルーベリーを使っても良さそうですね。
こんなお皿があったら、丸いものすべてを御殿まりにして、おいしく可愛くいただくことができそうです。
鉄板ですが、オムライスやオムレツを作ってこのお皿に載せ、ケチャップで放射線状に線を何本か描けば、きっとそれは菊の柄に見えるでしょう。
どら焼きや、秋田県民が大好きな味まんを置いただけでも、おやつが楽しくなりそうです。
ホットケーキの上に、チョコペンで花火や桜の模様を描いても楽しそうですね。
逆切れから生まれた発想でしたが、実際にあったらとっても楽しそうだなと思えるデザインができました。
こんなお皿があったら、ちょっとおもしろいな思いませんか?
御殿まりは作るのがとても大変
ブログを一週間お休みさせていただきました。
その間何をしていたかと言うと、本荘御殿まりの体験教室に行って、御殿まりを二つ作ってきました。
これです。
なかなか可愛くできました。
古典柄の桜と菊です。
初めてやったんですけど、このとおり結構うまくいきまして、先生に「手に光るものを認めましたよ」と言われました。
わたしはそれなりに器用なのです!
調子にのって一人でも作ってみました。
あれ?
なんか違う?
地割をしたところまでは何となく合っているように感じたのですが、第一段目のリリアン糸を挿したところ、あっという間にコレジャナイ感がでてきました。
なんでこんなことになったの?
と思って母に聞いたところ、(母は前に御殿まり教室に通っていました)
「リリアン糸はそのままで使うんじゃないよ。ほごいて使うのよ。」
と言われました。
たしかに、先生のところで使わせていただいたリリアン糸は、もっと平たくて横幅があったように思います。
決してこんな、ごん太うどんみたいな太さのある糸ではありませんでした。
本荘御殿まりを取り扱っているお店の方に聞いたところ、御殿まりに使うリリアン糸はまずほどいて、そしてしごきながら何か固い板状のものに巻き付けて、まっすぐにしてから使うそうです。
そうすると、本荘御殿まり特有の美しい光沢感が出てくるそうです。
なんと……。
かがるための糸から自分で用意しなければならないとは。
思い至りませんでした。
御殿まり専用の糸を買って、そのまま使えばいいんでしょ、と思っていたのが大いなる間違いだったようです。
しかもほどき方にコツがあるらしく、ほどきすぎると細すぎて使えず、力を入れすぎるとチリチリになってしまい、やはり使えなくなってしまうそうです。
これは本格的に教室に通わないと作れなさそうですね。
御殿まりは作るのがとても大変だということがよく分かりました。
アイディアについて
秋田の売り込み考えてみよう! というタイトルでブログを始めてみて、3週間ほど経ちました。
「アイディアが思いつく限り更新します!」と書きましたが、現在デザインやアイディアは次から次へとわいてきます。
むしろアイディアが思いつきすぎて、それを表現するために必要な勉強と画力が追い付きません。
そしてアイディアやデザインを書き起こせば書き起こすほど、絵を描くのが楽しくて夢中になり、デザインしたものを実際に制作してみることから離れていってしまいます。
絵を描くのは本当に楽しくて、平気で5、6時間ほど時間を忘れて描いてしまうのです。
とりあえず、今頭の中にあるアイディアを箇条書きしてみます。
・御殿まりの模様をプリントした折り紙を作って、じゃばらに折って半分にした折り紙を4枚組み合わせて、ガーランドをつくりたい。
・ガーランド風にした折り紙に、東急ハンズなどで売っているタッセルを組み合わせて本荘御殿まり風にディスプレイしたら楽しそう。
・秋田舞妓さんに似合うような御殿まりのかんざしを制作してみたい。→舞妓さんの使うかんざしがどんなものかよく知らない。年齢や修業期間で、使用する髪飾りも変わるらしい。デザインするために勉強したい。
・刺し子を南フランスの伝統的なキルト「ブティ」っぽく立体的にしたら、若い人にもウケるんじゃないかな? →ブティの技法をよく知らない。立体的な刺し子でどんなものを作ったらいいだろう?
・秋田の県花であるふきのとうや、稲穂の形でアクセサリーを作ってみたい。→図案化の勉強がしたい。
一つアイディアを思いつくと、連鎖反応的に次のものの着想が出てきます。
スケッチブックに絵を描いているのですが、2冊目のスケッチブックも残り3ページになってしまいました。
なのでこれからは、アイディアを書くことを一旦ストップし、実際に制作することに集中しようと思います。
まずは自分ひとりで作れる御殿まりを制作しようと思います。
実は今制作中で、地割まできました。縫いはこれからです。
それと、小説も書きたいんですよね。
わたしの実体験を元にした小説をどうしても書きたいのです。
6月締め切りのさきがけ文学賞に応募してみようかなと思っています。
秋田を題材に書いた小説はもうあるので、それを出すかもしれません。
しかし今書きたいやつのほうがよく書けたら、そっちを出すかもしれません。
ちょっとやりたいことがたくさんあり過ぎて大変です。
そういうわけで、しばらくブログはお休みすると思います。
御殿まりを日常に~アンティーク着物と合わせるには~
前の記事で女子高生の制服着こなし今昔比較をしたのですが、10数年前に比べて今のスタイルの方が飾ったり、加工したりする部分が少なくなっていることに気づきました。
過去記事にあげた、御殿まりを活用したバッグチャームも、今の女子高生には付ける場所がないかもしれません。
それはよい悪いという価値判断の問題ではなく、時代の流行という問題です。
時代の流行を一番反映しているのが女子高生のリアルですから。
「シンプル&クリーン」が今の時代のトレンドだとしたら、御殿まりをもっと若い人に受け入れてもらいたい、そんな商品を作りたい! という思いだけでは、きっと売り上げが見込めるものは作れないでしょう。
御殿まりは「シンプル&クリーン」なイメージとは真逆のものだからです。
やはりもっと具体的に、御殿まりを好きになってくれそうな個人に向けて制作したほうがよいのだと思います。
御殿まりのイメージとして、「手作り・日本的・伝統」があると思います。
だから趣味として着物を着る人たちには、御殿まりはきっと求められるのではないでしょうか?
今まで振袖や七五三など、特別なときにだけ着る着物でしか御殿まりとの組み合わせを考えてみませんでしたが、今回はもっとお出かけレベルで着られるような着物との組み合わせを考えてみたいと思います。
たとえば、こういうアンティーク着物に合わせるとしたら、こういう御殿まりのアレンジはどうでしょう?
これはピアスじゃなくてカチューシャです。
もちろんピアスでもいいんですが、ピアスを開けていない人もいますし、こういう大振りのピアスは重くて痛いという人もいます。
イヤリングにすると、チェーン付きの大振りのパーツは、遠心力でどこかに吹っ飛んで行きやすいリスクがあります。
こういうカチューシャにすれば、多くの人が楽しめるのではないでしょうか?
御殿まりはカワイイ系だけじゃなく、こういう粋な着物にも合いますね。
こういう着物を若い人が着てもいいですが、50代くらいの人が着ても素敵です。
御殿まり×ベレー帽。
ハットピンに加工して、ベレー帽に挿してみました。
学生っぽいスタイルなので、下は袴にしても可愛いと思います。
若い人の全体的な流行としては「シンプル&クリーン」ですが、ハロウィンの盛り上がりに見られるように、コスプレが遊びのひとつとして定着しています。
こんなふうにちょっとコスプレっぽく着ると、若い人にも受け入れられやすいんじゃないかと思います。
御殿まり×つまみ細工。
とても長くきれいな髪を持っている人だったら、一度はこんなラプンツェルヘアにしてみたいですよね。
御殿まりだけ付けても可愛いとは思いますが、変化やリズム感を出したいのと、やっぱりラプンツェルヘアにはお花を付けたいよね! という思いがあって、つまみ細工のお花を組み合わせました。
くるりんぱやねじり結びをして編み下ろし風にした長い髪に、小さなUピンをつけた御殿まりとつまみ細工のお花をランダムに付けます。
可愛いアンティーク着物にも似合いますが、成人式の振袖にも合う華やかなスタイルです。
こんな風にパッと目立つところに御殿まりを付けると、「着物もいいけどそのヘアスタイルも素敵」「その髪飾り可愛いね」など、周りも褒めやすいですよね。
そんなときに写真を撮って、インスタにあげたりSNSにあげたりしてもらえれば、あっという間に着物が好きな人たちの間に御殿まりが広まると思います。
秋田の女子高生は世界一ィイイイイイイイ
今のところ、秋田の人には誰もジョジョネタが通じなくて悲しいです。
秋田の女子高生が可愛いことは今更なのですが、だからと言ってカワイイ秋田の女子高生を売り込もう! っていう内容ではありません。
それだとあまりにも問題があり過ぎますからね。
久しぶりに秋田に帰ってきて、女子高生の制服の着こなし方が自分のときとあまりにも変わっているのを見て、「これは絵にしたい!!」と思った次第です。
よく10年前の女子高生の着こなしと今の着こなしを比較した記事がありますが、本記事もそれに準ずるものです。
だが、秋田の女子高生の制服の着こなしの今昔比較(しかも冬バージョン)を書けるのは、わたししかいない! そこにわたしが絵を描く理由があるッ!(たぶん)
まず、わたしが女子高生だったころ(2000年代前半)の冬の着こなしは、だいたいこんな感じでした。
秋田は雪も降るしとても寒いので、長めのコートを着てマフラーを巻いていました。
コートは黒か紺のダッフルコートが主流でした。
この絵では、わたしの先輩が確かこんな感じのコートを着ていたのと、あまりにも画面が暗くなるのを避けるためにキャメルにしています。
マフラーはとりあえずチェック柄で、マフラーだけブランド物にしているコもいました。
それと足元は雪道を歩くためにブーツでした。
「えっ、制服にブーツはくの?!」と関東の人には驚かれましたが、雪国における冬の足元はブーツが基本です。
それは女子高生といえど変わることがありません。
この時の女子高生は、冬でもミニスカートに紺のハイソックスが基本です。
スカートは二回折りが基本で、ギャルは三回折り、中には短く切っちゃった自分のお姉ちゃんのスカートと、生活指導用に二枚使いしているコもいました。
本当に、寒いのによく生足を出していたと思います……。
「絶対領域」という言葉が生まれたのも、確かこのころだったと思います。
わたしたちの時代は、ブーツの形は乗馬ブーツが基本で、黒かこげ茶色がほとんどでした。
乗馬ブーツは丈が長いので、当然学校に置いてある小さな個人用ロッカーには入りません。
だからみんなロッカーの上に並べて置いていました。
最後のほうに来たコはもう置く場所がないので、部室に持って行ったりしていました。
そして顔と鞄も今と全然違いますよね。
わたしはこのナイロン製の肩掛けバッグこそ、永遠に女子高生が使う唯一無二のバッグだと信じていました。
髪型はみんなシャギーを入れて(懐かしい!)、毛先をスカスカに梳いていました。
前髪は分けて、結構おでこを出す面積が広かったと思います。
化粧で一番時間をかけるのは、何と言ってもまつ毛で、みんなまつ毛を上げることに異常な執念を燃やしていました。
ビューラーを火であぶってホットビューラーにするために、ポーチにライターを入れて持ち歩いていたと言ったら、今の女子高生たちは信じるでしょうか?
眉毛はかなり角度のついた細眉で、くの字にアイシャドウを入れるのが流行でした。
よく聞く音楽はもちろんAyu。
今考えるとものすごくギャルっぽいですね。
反対に、今現在の秋田の女子高生(冬バージョン)は、こんな感じです。
※参考にした高校はありますが、実際にこの絵のような制服は存在しません。
こんな感じです。
スカート長っ!
本当に今のトレンドは、「スカート長すぎじゃない?」って思わず二度見してしまう程のロング丈になっています。
わたしから言わせれば、「こんな長さのスカートなんか、アラサーになってからいくらでもはけるんだから、もっと今しかないこの時を楽しみなさいよ!!」と肩をつかんで揺さぶりたいくらいに理解できないのですが、清楚な感じが今の女子高生のトレンドらしいです。
このスカート丈にも十分びっくりしましたが、それ以上に今の女子高生たちを見て最も驚愕したのが足元です。
何そのショート丈のよくわからんブーツ?
わたしたちのころにはなかったであろう、このショート丈のブーツは、「スノーブーツ」と呼ばれるものらしいです。
いや、わたしたちの時代にもおそらくあったんだろうけれど、登山に行く人か、もしくはおばちゃんがはく用のやつで、オシャレにはくとものとしては、認識していなかったんだと思います。
今では実に多種多様のスノーブーツがあり、こういったふつうのブーツを単に縮めたようなものから、トレッキングシューズっぽいやつ、レースアップタイプ、色も黒や紺、グレーやキャメル、こげ茶など、さまざまなタイプのブーツを、今のを女子高生たちははきこなしていました。
黒かこげ茶の乗馬ブーツしかはいていなかったわたしたちに比べて、靴の種類が驚くほど多様化しています。
ムートンブーツをはいているコもいましたが、種類が豊富なわりに例外なくみんなショート丈で、しかもみんな黒タイツ着用でした。
このショート丈のブーツなら、学校のロッカーにもおそらく入れられます。
とすると、もう学校のロッカーの上に整然と並ぶロングブーツの群れは、今ではもう見られないのでしょうね。
「ロッカーの上にブーツ置くの、マジだるくね?」って、誰かが気づいちゃったんでしょうか?
そして何故かコートを着ているコがあんまりいない。
今の女子高生は黒タイツをはくかわりに、コートを着ることをやめてしまったんでしょうか?
もう一つ、昔と大きく違うところと言えば、鞄です。
いつ頃から女子高生のバッグの主流がリュックになったんでしょう?
今はこういうシンプル重視の、黒い大きめリュックを持っている女子高生が本当に多いです。
シャツのボタンもきちんと上まで留めているし、カーディガンも体にフィットしたジャストサイズを着ています。色は黒か紺。
わたしたちの時は、わざと大きめのカーディガンを着て、萌え袖にしていました。
だってそのほうがカワイイし、暖かいから。
ふつうのコは紺色のカーディガンを着ていましたが、ギャルとかイケてるコたちはベージュのカーディガンを着ていましたね。
今の女子高生の化粧は、ナチュラルな平行太眉で、血色感を意識したナチュラルメイク。
髪型は前髪重めの黒髪ストレート。
広瀬すずの影響は落ち着いたのか、わたしが見た限りだと、ボブより中途半端なミディ丈のストレートヘアが一番多い印象でした。
重ための黒髪、黒のカーディガン、黒いタイツ。
全体的に黒っぽい印象ですが、だからこそ多種多様なブーツが存在感を放ち、ブーツだけ浮き上がって見えました。
そしてそれがわたしの目に「驚愕の変化」として映ったのでした。
「これが今の流行なんだもん」と言われれば、納得するしかありません。
しかし、その流行が「先生にも友達にも目を付けられたくないから、とりあえず黒」が基本で、オリジナリティを出せる部分がもはや靴しかないから、靴だけが多種多様に細分化したのであれば、今の女子高生は少しかわいそうだな、と思います。
I know Akita-Ken!
犬と猫のどちらが好きかと聞かれたら、わたしは激しく猫派です。
町中で見かけたらついて行けるギリギリのところまでついていきますし、猫が見られたり触れたりするスポットは、常に頭に入れて行動しています。
東京で働いていたときも、職場の近くの八百屋さんに愛想のいい猫がいて、よく触らせてもらいに行っていました。
おうちに帰ってくれば、今度は動物病院の看板猫チャッピーに挨拶しに行っていました。
代わりに、犬の方はそんなに好きではありませんでした。
犬いは吠えるし噛むし、こっちが逃げると追いかけてきて怖いというイメージがあるので、友達が犬を飼っていても、遠くの方から「あー、可愛いねー」というくらいで、自分から近寄ろうとはしませんでした。
しかし、そんなわたしが唯一、犬の中でも秋田犬だけは大好きです。
大好きですというより、秋田に戻ってきてから初めて秋田犬に触れて、大好きになってしまいました。
先日、大館のアメッコ市に行ってきてたのですが、そこでたくさんの秋田犬と触れ合うことができました。
大盛況!
秋田犬のショーもありました。
たくさんの秋田犬が列になって、円形にぐるぐると観客の前を歩いていきます。
ショーの最前列には主に高齢の方が腰かけていて、優先的にショーの秋田犬と触れ合うことができます。
だからわたしのような若者は、あんまりショーに出てくる秋田犬を見ることができません。
でも、ショーが始まるまでは、飼い主さんが秋田犬を連れてその辺を歩いていますので、声をかければ直接触らせてもらうことができます。
小さなお子さんが触りにいっても大丈夫!
秋田犬は大人しくてお利口さんなので、めったに吠えないし、噛みついたりしません。
おまけにこの大型犬だからこそできる、触りがいのあることといったら!
モッフモフですよ~!
実際に触るともうメロメロになってしまいます。
ロシアのプーチン大統領が秋田犬を飼っていることは有名ですし、最近だとフィギュアスケートのザキトワ選手が「秋田犬が欲しい」と言ったことが話題になりましたね。
わたしもカナダに行ったとき、「秋田県から来た」って言ったら、ホームステイ先のファミリーが興奮して「I know Akita-Ken!」って言いながら、犬の雑誌を持ってきたことがあります。本当に海外の方にも人気なんですよね。
ヨーロッパや北米の人が秋田犬を欲しがるのは分かる気がします。
第一お家が日本よりもずっと大きいですし、日本の関東以南のように亜熱帯地域でもなく、乾燥していて涼しいですから、モフモフの大型犬が飼いやすいのでしょう。
ショーのときの司会のお姉さんが、「今一番秋田犬を飼っている国は、日本じゃなくてイタリアなんですよ」って紹介していました。
それに秋田犬はやっぱり他の犬にはない特別な魅力があります。
凛とした立ち姿、くるんとまるまったしっぽ、飼い主に忠実な性格、そして人好きのする、なんとも言い表せないほど愛くるしいお顔。
もとはマタギの猟犬だったと言いますから、秋田犬も愛玩犬ではなく立派な猟犬です。
だからこそモフモフの毛皮にがっしりとした体躯をしているのですが、お顔やしっぽを見ると、なんだかこう、ほわわ~んとしてしまうのです。
犬はよくしっぽを振りますが、秋田犬がくるんとまるまったしっぽを振ると、他の犬にはない愛くるしさがあるんですよ。
カワイイ~~!!ってなります。
そのギャップがいいんでしょうねえ。
実はわたしのプロフィール写真も秋田犬なんですよ。
やっぱり、秋田犬ってカワイイなあ。
このぼやっとしたちょっと間抜けな顔がイイんですよね。
これと同じストラップを作って、秋田に戻る前に大学の先輩にお渡ししたら、喜んでもらえました。
秋田犬は可愛いけれど、やっぱり実際に飼うとなると大変です。
だから飼う予定はないですが……。
4月1日に五城目で秋田犬の展覧会があるらしいので、それはぜひ行こうと思っています。
御殿まり研究 その後
先日、由利本荘市雇用創造協議会にお邪魔して、ミニごてんまりを使った製品を見せていただきました。
ピアスに使用したミニごてんまりは、直径17mmと、ものすごく小さかったです。
リリアン糸でなく絹糸を使用していて、小さいけれど高級感がありました。
ミニごてんまりを使った、かんざしやピアスなどの製品は、協議会のホームページから画像を見ることができます。
そこでお時間をいただいて、御殿まりについて抱いていた疑問などを少しお話させていただきました。
まず、御殿まりは半分にできるのか? という質問について。
できるそうです。
もみ殻を使わずに、半球型の発泡材を使用すれば可能だそうです。
調べてみて分かったんですが、加賀御殿まりの本には、シャワーブローチのパーツを綿でくるみ、半球状に丸めていくやり方が載っていました。
結構いろんなやり方があるんですね!
ならば、わたしがデザインした御殿まりのヘアアクセやピンブローチなども実際に作ることができそうです!
それと、御殿まりをただ吊り下げるのではなく、例えば手に持って写真を撮ったりなどをすればよいのでは? という質問には。
すでにやっている人が結構いるそうです。
わたしが知らなかっただけでした……。
結婚式のときに、やっぱりポールブーケっぽく手に持つ方がいたり、七五三のときに御殿まりを持って写真を撮る方がいるそうです。
そりゃあわたしが考えることは、他の人だって考えているものですよね。
しかし、協議会が開発した製品の画像を見ると分かるのですが、この御殿まりには三方の房が付いていません。
だから「本荘御殿まり」とは名乗れないんだそうです。
ちょっとそれって残念なことだと思います。
せっかく地域の特産品で地名が付いているのだから、わたしは房がついて「本荘御殿まり」と名乗れるものが作りたいですね。
とはいえ、実はこの房があることによって、デザインも制限される面があることは事実です。
協議会が作成したかんざしやピアスは、やはり房がついていると制作が難しいんだろうなあと思わせるデザインでした。
わたしも今日は趣向を変えて、房のない御殿まりの製品を考えてみようと思います。
まずはこれ。
「半分にできる」と聞いたとき、ひらめいて描いてみました。
半球状にした御殿まりを二つ組み合わせ、がま口を付けて中が開けられるようになっています。
何が入っているかと言うと……。
結婚(婚約)指輪です!!
もらったことがないので分からないのですが(笑)、婚約指輪は華やかなデザインが多いので、普段はしまっておくものですよね?
その指輪を入れるためのケースです。
もちろん、このケースから指輪を出して彼女に見せ、プロポーズのときに男性が使用するのもよいと思います。
完全球体なので取り出すときゴロゴロするとは思いますが。
社会現象を巻き起こしたドラマ「冬のソナタ」に出てくる雪玉と同じようなものだと思っていただければ幸いです。
雪玉を割ったらポラリスのネックレスが……みたいなアレです。
次に、もう少し現実的にできそうな売り方を考えてみました。
和柄のテディベアに持たせてみました。
このやり方も、御殿まりに三方に房が付いていると、おそらくうまくいきません。
テディベアに御殿まりを持たせて、どこかにちょこんと置いておくことを考えると、やはり房が邪魔になるからです。
これは贈答用にデザインしました。
具体的に言うと、同僚・同期のお見舞い品、親戚の子どもの進学祝い、引っ越す友人へのプレゼントなどを想定しています。
とくに子供向け商品というわけではないですが、女性向けの商品ではあります。
妊娠した同僚や友人へ、安産祈願の代わりに贈ってもいいと思います。
今回のこのくまは、秋田の若い人は、進学や就職などで地元を離れることが多いので、春から新生活を送る人へのプレゼントとして、桜柄はぴったりだろうと思い、デザインしました。
他にも工夫次第で、贈答用のくま御殿まりはいくつもデザインできると思います。
たくさんのくまと、たくさんのデザインの御殿まりから、プレゼント用に選ぶことができたら、選ぶ楽しみが増えて、人気商品になるかもしれません。
くまのぬいぐるみって結構作るの簡単ですしね。
由利本荘市雇用創造協議会がミニごてんまりを使った製品を開発しているように、本荘ごてんまりで「新しいことをしよう」という機運が盛り上がってきているように思います。
今週土曜日に、また別の御殿まりで製品を開発していらっしゃる方とお話ししてくる予定です。
すごく楽しみです。