なまはげ、そして秋田の建築を身に付けたい
こないだデザインしたなまはげのネクタイを知り合いにお見せしたところ、(こんなデザインです⇓)
「 なんで緑にしたの? なまはげと言えば青と赤じゃない。赤と青のネクタイにしなよ。」
と言われました。
だから赤と青も描いてみました。
こんな感じになりました。
どうでしょう。
大事な会議とか商談のときにいい感じじゃないですか?
「こいつ、なまはげを首に締めてやがる! 今日はやる気だな」と思ってもらえそうです。
人物絵では、できるだけふつうっぽいスーツに着せてみました。
だけど友達にラインで見せたら、「使うひとは使うけど俺はあんま使う勇気ない」と言われてしまいました。
やっぱり個性的なデザインとか、「なまはげ」とすぐに分かるようなデザインだと、する人はするかもしれないけど自分は身に着けづらい、という意見があるのは当然だと思います。
だいたいの人が知ってるけどパッと見だとよく分からない、適度にオシャレで「それ、どこの?」という会話が始まるような、そんなデザインが今の時代求められているような気がします。そこで考えてみました。
こういうのはどうでしょうか?
秋田県民だとだいたいの人が知ってるけど、でもパッと見だとどこかよく分からない建築物を全面にプリントした肩掛けバッグです。
本体部分は国際教養大学の図書館です。
この図書館は、国産の秋田杉をふんだんに使い、まるでパラソルように組み上げられた傘型屋根構造が見事で、日本でもっとも美しい図書館の一つに数えられるほどです。
雨除けの垂れ布部分は、五城目の旧馬場目小学校の校舎を活用した、BABAME BASEです。
校舎自体も大変可愛らしく、昼間の様相もいいのですが、夕方になってオレンジ色の明かりがともった校舎が大変幻想的で美しいので、夜の場面を採用しました。
こんなバッグだったら、ちょっとあってもいいかな、と思いませんか?
お出かけのときのバッグとしてはもちろん、体操服などを入れる学生のサブバッグや、マザーズバッグとしての活用を想定しています。
だから素材は丈夫なキャンパス地なんかがいいなと思っています。
このバッグですね、反対側もデザインしてみたんですが、ちょっとうまくいきませんでした。
秋田と言えば秋田犬でしょ! 犬のバッグなら持ってる人たくさんいるし!という安易な考えで描いたらこのとおりです。
やはり「〇〇と言えば」ですぐ思いつくものを描くと、「分かりやす過ぎてオシャレじゃない」ものになってしまいます。
それにこの絵の場合は、周りが緑だというのが致命的にダメですね。
自然の緑を描くと、とたんにダサくなってしまいます。
やはり人工的な建築物やお店の内装などが、それがどこなのか適度に分かりづらくてオシャレ感が出るのかもしれません。
そういう意味で言えば、横手のCAMOSIBAなどもオシャレだなあと思います。
他に「こういうところがオシャレだよ!」というところをご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたいです。
今回はバッグで考えてみましたが、そういうオシャレな感じの建築物って、大きく引き伸ばしても鑑賞に耐えられると思うんです。
だから風呂敷にプリントして製品化したり、スマホケースのデザインにしてもいいだろうと思います。