御殿まりを日常に~わたしは御殿まりをぶった切りたい~
御殿まりをご存じですか?
「御殿まり」と呼ばれるものは日本各地にあるのですが、その中でもこの本荘御殿まりは、リリアン糸で施された美しい模様と、三方につけられた房が特徴となっています。
毎年秋には全国コンクールが開催され、たくさんの人で賑わうそうです。
由利本荘市には御殿まりのデザインが入ったマンホールや街灯など、街のあちこちに御殿まりが見つけられるのですが、最近の傾向としては、とにかく巨大化しております。
地域の名物ですし、こうして目立つように、まさに「目玉」として公共施設に飾るのはいいと思うんですけどね。
いかんせんわたしは御殿まりに対して「可愛い!きれい!美しい!」という感想しか抱けないもので。
あんまりゴジラのように巨大化されますと、「あの可愛い御殿まりちゃんが……」と、少々複雑な気分になってしまいます。
わたしはもっと御殿まりを可愛いと思えるサイズで、もっとお手軽に楽しめるようデザインしたいんです!
たとえば、こうして御殿まりを半分か、三分の二くらいのサイズでぶった切って、平面ができたところにピンとクリップ付きの金具を付けます。
するとこんな感じの髪飾りができます。
でかい丸型のヘアアクセはかなり難易度高めですが、アイドルだったらできそうじゃないですか?
御殿まりはふさふさが付いているので、AKB48「フライングゲット」みたいな中華風の衣装に合うと思うんですよ。
ダンスしたらふさふさが揺れて可愛く見えそうじゃないですか?
あとはこういう和装にもぴったりです。
今回は古典柄の帯に涼しげな色の着物とラジオ巻にした髪型で、少し新鮮な感じにしてみましたが、もっとクラシカルな装いにも、逆に大正ロマン風なモダンな装いにもマッチすると思います。
このピンとクリップ付きの御殿まりは、髪飾りだけではなくブローチとしても活用が可能です。
たとえば小さいものだったら男性も着用できるかも?
御殿まりをピンブローチにして胸に付けてみました。
ちょっと無理があるでしょうか?
無理やりつけた感が否めませんが、服装をカジュアルにし過ぎたからかもしれません。
御殿まりが小さすぎてよく分からないのもあります。
もっとフォーマルな感じにして、大きめのを付けてみましょう。
この正装したおじさまに、御殿まりを付けてみます。
なんかすごくお目出度い感じがします!
本荘御殿まりには紅白のふさふさが付いていますので、お目出度い席にはぴったりなんです。
表彰式など、何かの立派な業績を残した人に、栄誉の象徴として御殿まりを贈るのはアリなんじゃないでしょうか?
それもただ御殿まりをポンと贈るより、こうしてピンブローチにした方が、「使いやすい!」と今の時代は喜ばれるのじゃないでしょうか?
男性だってパーティのときは胸にコサージュ付けたりしますしね。
御殿まりを付けても恥ずかしくないと思うんですよ。
とくに本荘御殿まりは、模様が古典的というか、とくに若い人向け、女の人向け、のように何かに特化したデザインではないので、かなりエイジレス、ジェンダーレスに使えると思います。
問題は果たして本当に御殿まりをぶった切れるかというところです。
御殿まりの中身って、もみ殻なんですよ。
だから切ったらボロボロボロ……ってなること確実なんです。
あとはリリアン糸でかがってますから、その糸が切れてしまう。
あの糸が取れたら台無しなんですよね。
なんとか全体を壊すことなく御殿まりをぶった切れる方法はないものか。
方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、コメントで教えて下さい。